よくある外れたアドバイス――「キュート」タイプはかわいい格好しか似合わない

皆さま、こんにちは。
ベストカラーコム イメージコンサルタントの香咲ハルミです。

前回まで、熱のこもったY・Tさんのご感想を2回に渡ってご紹介しましたが、その続きには「キュート」タイプについての、よくあるご質問がありました。

・Y・Tさんのメールにあったご質問の要約


  1. 自分は「キュート」診断だったが、「大人っぽいお姉さんぽい格好が似合うね」とすごく褒められたこともあるのはなぜ?

  2. キュートはボディラインが出るものや露出するものが苦手とのうわさがありますが本当?

  3. ネットに出ているガーリッシュの写真があまりにもフリフリですごく若い子向けのブランドばかり。アバンギャルドだと革ジャンや凄まじい柄ばかりですが、「キュート」には洗練された大人っぽさを出すのは無理?

これらのご質問は、ここ数年、「よくある質問ランキング」の不動のトップを行くもので、もはや「定番の質問」と言っていいくらいの印象です。

ネット上にはさまざまな情報が出回っていますので、それに振り回されている人がそれだけ多いということなんでしょうか(苦笑)

1 「キュート」なのに「大人っぽいお姉さんぽい格好が似合うね」と褒められたこともあるのはなぜ?

そもそも「キュート」は絶対に大人っぽい格好が似合わないか、というと、決してそういうわけではありません。

子供ではなく大人の女性なのですから、当然ながら「大人っぽい格好が似合う」と言われることもあります。

つまり、「キュート」タイプでも、似合うデザインをしっかりと使うことができれば、知的で、上品で、大人っぽく、さらにどこかに愛らしさもある、という感じになれる、というわけです。

ですので――褒められた際のシチュエーションにもよりますが――褒められた本人が、似合う服とメークで上品な雰囲気にしていると、場合によってはファッションどころか「雰囲気そのものが大人っぽい」と言われることも、よくあることなんですよ。

ところで、ここでリアルな話をひとつ付け足しておきます。

他人があなたを褒めている場合、場合によってはそれを鵜呑(うの)みにしないほうがいいこともあります。

例えば、たまたま、あなたがそういう格好をしているから、それについて軽く言及しただけ。つまり、お世辞を言った、というケースもあります。

わざわざ面と向かってファッションをけなすよりも、お世辞でも良いから、褒めているほうが人間関係は円滑に進むものですしね・・・。

また、以前から、あなたがそういう格好をしていた場合、コンサルティングによって急にファッションが変化するのを目の当たりにすると、周囲の人のなかには、それを受け入れるのに時間がかかり、「違うほうが似合うんじゃない?」と言ってくることがあります。

こういうケースの場合、時間が経てば、そういうことを言わなくなってきます。
要するに、慣れてないだけ、ということですね。

他にもいろいろな理由がある(人間関係はさまざまですから・・・)のですが、長くなってきましたので紹介するのはここまでとします。

質問の2と3については次の記事で解説しますので、今回はここまで。
それではまた――。

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受診者さんの感想メール紹介――「知りたかったことが次々と出てくるコンサルティング」(20代・女性)【2】

今回は前回掲載したY・Tさんの感想の続きをご紹介します。

― お客さまの了承を得られた場合のみ紹介しています ―

Y・Tさん(20代・女性)の情報は前回の内容をご覧ください。
イメージコンサルティングのうちの、パーソナルカラー診断についてが中心のご感想です。

・Y・Tさんの感想メールの続き


パーソナルデザインについての感想

大学時代は若さと流行のおかげもあって王道に可愛いものを着ていたのですが、社会人になって可愛さを自重して以来ずっと迷子になっていたので、それがきっかけでイメージコンサルティングに興味を持ちました。

そんな経緯で受けたこれまでの診断では、顔タイプ診断が「キュートに限りなく近いフェミニン」と言われ、一応自分は「大人顔」の部類に入ると認識していました。

別の所で受けたパーソナルデザイン診断では「フェミニン・ロマンス」で、「でも中身はグレースっぽいから甘すぎるよりそういうほうがいいかも。アバンギャルド風も好きなの?そういう要素ちょっと入れても合うよ」と言われてしまい「つまり結局何が一番いいの?」と戸惑っていました。
(香咲先生の門下生ではない方ですのでご安心ください)

そんなわけで、微妙な診断結果と自分の先入観により、キュートタイプではないと思い込んでおり、キュートに関する情報は無意識に排除していたことに気付きました。

しかし、見学にいらしてたフェミニンのかたの服装(ボウタイと花柄スカート)も、以前はよくしてたのですが私が着ると野暮ったくなるというか、おしゃれが足りない残念な感じになるんです。

周りの子達がそういうのが似合っている子が多いので、私のセンスがないからいけないんだと思って焦っていました。

それで、もしかしてロマンス要素が足りない?とか思って肌見せやすごく曲線的な服を探してみたり、いややはりグレースみたいな上品なほうが合うのでは?と思って大人っぽーいブランドを見てみたり、いやいやアバンギャルドみたいな変わった要素必要なんじゃない?と思って原宿で見てみたり……これまでフェミニンとグレースとナチュラルとロマンスとアバンギャルドを行ったり来たりしていました。

香咲先生の診断でも、絶対にフェミニンかロマンスかグレースのいずれかの組み合わせだと勝手に思っていたのです。なので、発表時に実は内心かなりびっくりしていました。

でも冷静になってよく考えてみると、思い当たる節もいろいろと出てきました。

会社の同期と旅行で初めて、ゆるっとしたかわいいパーカーにキャップとか、ジーパンにとろみ花柄ブラウスとかを着たら、「こういう格好もすごく似合う!可愛い!」と周りからとても言われて、そういうのが似合わないパーソナルデザインだと思っていたからすごく戸惑ったのですが、よく考えたらすごくキュートな装いな気がします。

Y・Tさん、ご感想はこのあとも続くのですが、今回は割愛させていただきます。
Y・Tさん、ありがとうございました。

それにしても、喜び爆発のご感想ですので読んでいてとても嬉しくなったのですが、同時にいろいろなコンサルタント/アナリストを経由してきたことで、ファッションに対して逆に混乱してしまっていたことが、よく伝わってくる内容でしたね。

あれもこれもやってよし、みたいなことを言うコンサルタント/アナリストがいる、というのは驚きでした。

Y・Tさんが最終的な置き所を見つけるためのお手伝いができたようで、とても嬉しく思っています。

Y・Tさんのご感想はこのあと面白いテーマを扱った内容へと続いていきますので、できたらそちらも紹介する機会があればいいな、と思っています。

ということで、今回はここまで。
それではまた――。

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受診者さんの感想メール紹介――「知りたかったことが次々と出てくるコンサルティング」(20代・女性)

今回もコンサルティングの感想メールをご紹介します。

― お客さまの了承を得られた場合のみ紹介しています ―

今回の受診者のY・Tさん(20代・女性)の情報は――
  • パーソナルカラー:「夏」
  • パーソナルデザイン:「キュート」

・Y・Tさんの感想メール


昨日は診断にてありがとうございました。
資料早速拝見致しましたが、とても参考になりました。

パーソナルカラーについての感想

パーソナルカラー診断については、これまで別の場所でも夏タイプが3回続いたので迷ってはいなかったのですが、今回発見もいろいろとありました。

外している色はきれいに発色しないというのは他人と比べなければわからなかったことですし、実際の色合わせやコーディネートの話、浴衣や着物の話を交えてくださるのも楽しかったです。

また、今までの診断でもらった資料は夏の色の布だけ綴じられてるものやデータだけのことが多く、今回色々と便利な資料をいただけたのもすごく嬉しかったです。

無難に使えるカラーとアクセントとして使えるカラーが明記されていてグラデーションも見ることができる手帳はすごく便利ですし、春夏秋冬網羅された色見本に関しても今まであったらいいなとよく思っていたもので、ご紹介いただいたときは「まさにこんなの欲しかった!!!」と心の中でガッツポーズでした。

というのも、3回もパーソナルカラー診断をやっていながらまだたまに買い物で失敗するのですが、お店ではよく見えていても持って帰ってみると全然違ったり、他の手持ちの服と比べると春色・秋色だったりすることがよくあります。

他の季節の色もわかっていないとお店で選べないよなあと今まで何度も思っていました。

それから、ジルスチュアートのリップですが、これは本当にずっと探し求めていた色でした。

これまで使っていたのはくすみピンクや濃いめのピンクや濃いめのローズレッドが多く、赤みがそこまで強くない落ち着いていてかつ華やかなラズベリー色を探し求めてあちこち見ていたのですが、納得いくものがなく諦めていました。

ジルのリップはその点完璧で、あのあとすぐ買ってしまいました。
最高です!!

Y・Tさん、ご感想、ありがとうございました。

といっても、これでもまだ半分も紹介しきれていなかったりします。

このあと、パーソナルデザインに関するご感想などになってくるのですが、続きは次回に紹介しますね。

ということで、今回はここまで。
それではまた――。

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続・有名人をファッションの参考にするのは「失敗」の元【3】

モデルさんや女優さんが一見、どんなものでも着こなせるように見えるのは、あくまで「見える」ように作られている部分も大きい、というお話を前回しました。

でも、実はこの 何でも似合って見えるように「作り込む」世界 は、パーソナルカラーやパーソナルデザインが皆さんに提供しているものとは正反対のものだというのが、今回のお話です。

そもそもイメージコンサルティングを受診するとどうなるの?

いきなりですが、結論を先に申し上げます。
イメージコンサルティングはあなたを「作り込む」ことはしません。

パーソナルカラーとパーソナルデザインがもたらすものとは、
「作り込みしなくても、一番きれいに見える似合うアイテムは何か」
ですからね。

作り込みにがんばらなくても良いわけですから、日々のファッションが楽になります。無駄な時間がいらなくなるので、いろいろとチャレンジしていける人生のゆとりが生まれるというものです。

そして、「ただ何を着るか」というだけでなく、他人からの評価を上げていくことで、人生をより豊かにレベルアップさせていく原動力になる。

これがイメージコンサルティングの目的なんです。

「何を着るか」だけでとどまるのではなく、
「それを着てどんな人生を進んでいくか」のお手伝い。

人生における「ここぞ!」という時の武器として、使って貰いたい。

イメージコンサルティングはその名の通り、
「他人が見る、あなたのイメージをアップするコンサルティング」
なんですからね。

作り込まなくても、あなたはステキになれる

モデルや女優が見た目を作り込むのは、それが商売だからです。
お金も人もたくさん動いて、一回の撮影や舞台――そんな一回一回ごとにそこまでやるからこそプロの仕事、と言えるのでしょうね。

でも、あなたがそういう仕事をしているのでないのなら(というか、ほとんどの人はしてないわけですが)、そういう「作り込み」は時間とお金の浪費で終わる危険もあります。

遠くからや映像や写真で見る分には良い感じに見えても、パーソナルカラー/デザインから外れた格好では間近で見られるとチグハグ感が出るものです。
(むしろ、間近で見ると「作り込み」がやり過ぎに見えるかも・・・)

似合うアイテムで身を包んでいれば、そういう心配はなくなるわけで、自信を持って自分のアピールをしていけるわけです。

「作り込まないと自信が持てない・・・」から
「本当の自分をアピールする方法を知っている」

そんなあなたになっていただきたいから、私は今日もイメージコンサルティングを続けたいと考えています。

ということで今回はここまで。
それではまた――。

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続・有名人をファッションの参考にするのは「失敗」の元【2】

「有名人はなんでいろいろな服をステキに着こなせるの?」
という質問へお答えする内容の第2回をお届けします。

モデルさんや女優さんが一見、どんなものでも着こなせるように見える理由が、さらに2つあります。

モデルが何を着ても似合っているように見える理由 その3
  • 着ているものは、そのままではなく、似合うように、つまんだり短くしたりとかなり調整している場合がある

「同じ服でも着こなし方によって、その人のステキさが変わる」
と言われれば「当然、そうでしょう」と思いますよね?

では、その着こなし方って何でしょう?

例えば、その人それぞれの体型や雰囲気に合うように、服の裾(すそ)をつまんで短くしたり、調整をしたりする作業も「着こなし方」のひとつになります。
袖をちょっとまくり上げたり、逆に少し長くなるようにその場で調整したり──

前回も書いたように、その道のプロによってこういった調整がおこなわれた上で、写真を撮ったりしているわけです。

そんな写真を見て、モデルが着ている服と同じものを買ったとしても、そのまんま着ているだけでは、
「私ではうまく着こなせないなあ。やっぱりモデルって何でも似合うのね」
なんていう感想になってしまうこともあるわけです。

モデルが何を着ても似合っているように見える理由 その4
  • その有名人を見る自分の目に、好意が入っていて「似合っているはず」と思い込んでいる

「あばたもえくぼ」と言いますが、好意的に見る――つまり、感情が入っていると、実態よりも良いものに見えたりします。

いったん感情が冷めてしまえば、「あれほど好意的に感じていたものの、何が良かったのかわからなくなった」という体験をしたことがある人も多いでしょう。

逆もまた真なり、です。
嫌悪感などの悪意を持って見ていると、良いものを正しく評価できなくなったりします。

人って感情に支配されている自分の状態になかなか気づけないもの。

イメージコンサルタントのような診断をするプロでもないかぎり、普段の生活において「感情を入れずに冷静に見る訓練」なんてしませんしね (^ ^;)

冷静に見ることができたなら、「このモデルさんの格好、思っていたよりもチグハグな部分があるなあ・・・」と気づくこともあるかもしれませんよ。

──等々、モデルさんや女優さんが無条件にステキに見えるのも、さまざまな理由が考えられるわけですね。

ただし、こういった「作り込まれた世界」は、イメージコンサルティングが目指す世界とは方向性が少し違っていることをご理解ください。

モデルさんや女優さんをマネしようとして、かえって自分のファッションに迷うことになるかもしれないということです。

その理由は──次回にお届けします。

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続・有名人をファッションの参考にするのは「失敗」の元

皆さま、こんにちは。
ベストカラーコム イメージコンサルタントの香咲ハルミです。

今回は「有名人はなんでいろいろな服をステキに着こなせるの?」といったような内容の質問に対してお答えします。

ところで今回の記事のタイトルに「続」とついていますが、同様の内容――というか、今回の記事の前ふりみたい内容――を過去記事でお送りしています。

ということで、以下の過去記事も参考にされてみるのも良いかもしれません。

ファッションモデルは何を着ても似合う?

さて――
先日、こういう質問をいただきました。

とある受診者さんのご質問


私はテレビの有名人とかはよく知らないですが、ファッションモデルは大好きで憧れてる人も多いです。

でも質問ですが、モデルさんにもパーソナルカラーやパーソナルデザインがあるはずなのに、どんなカラー・デザイン・素材・ポーズ・小物でもサマになってしまう(サマになっているように見える?)のはなぜですか?

この質問者さんのように、ファッション誌などのモデルさんの姿を見て「ステキだな」と感じる人も多いでしょう。
というか、実際、キレイな人が多いですよね。

そして一見、彼女たちはさまざまな色やデザインのどんな服でも着こなせているように見えます。

「ということは、パーソナルカラーやパーソナルデザインって意味がないということになってしまうのでは?」

もちろん、そう考えるのは早合点(はやがてん)というものですよ。

モデルが何を着ても似合っているように見える理由 その1

ファッション誌などのモデルさんが何を着てもステキに見える理由――
そこには、いくつかの複合的な理由があります。

まず、

  • モデルは体型の美しさによって、似合う幅が広くなっている

そもそもモデル業というものは、体型が一般人よりもスラッとしていて、顔の形にもある程度の美しさが求められます。

それだけ「見た目」の水準の高い人が選ばれているうえに、プロのメークアップアーティストが化粧や髪のスタイリングをして、イメージを作っていくわけです。

過去記事の「パーソナルカラーもパーソナルデザインも台無しにする姿勢」でも書いたように、姿勢ひとつでステキさの度合いは大きく変化します。

スラッとした人がピシッと背が伸びた状態で写真に写れば、ステキに見えるのも当然ではないでしょうか?

モデルが何を着ても似合っているように見える理由 その2

2番目の理由がこちら↓

  • メーク、光や角度、カメラ技術でうまく撮影している

先ほど、プロのメークアップアーティストが化粧している、と書きましたが、プロなのはメークさんだけではありませんね。

カメラマンもキレイに撮るプロです。
しかも、「どういう風に光を当てて顔の影を消す」とか「撮る角度によって顔の形がどう写るか」などなどを計算ずくで撮影しています。

撮った写真をさらにコンピュータで処理したりも当たり前ですね。

自撮りした写真ていどのものでも、アプリがいろいろと補正してくれたりする時代です。これをプロがその技術と機材で補正したら、それなりに見えるのも当然というものでしょう。

まだ理由はありますよ。3番目の理由は――
次回に続きます。

それではまた――。

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