新年ということで、今回はお着物のお話です。
先日、タイムリーなことに、次のような質問がありました。
Q:グレース・タイプは着物が似合うけれど、キュート・タイプは着物は似合わず、浴衣が似合う――と、どこかで聞きましたが本当ですか?
この質問、「本当ですか?」と聞かれれば、正解は「本当ではない」ということになります。
実際、コンサルティング中には、
「グレース・タイプは正統派の着物の着こなしで充分美しくなれ、とても似合う」
ということをお話しすることもあります。
また、
「キュート・タイプは小ジャレた浴衣でも充分可愛い」
などと、ご説明することもよくあります。
ですが、これはグレースは着物は似合うけれど浴衣はダメ、とか、キュートは浴衣は似合うけれど着物はダメ、という意味ではありませんよ。
着物と一口でいっても、そのデザインは実にさまざまな物があり、細かい違いを見ていくだけで、どのパーソナルデザイン・タイプにも似合う着物や浴衣がちゃんと存在しています。
つまり、「自分の個性」に合った着物や浴衣を探せば良いわけです。
ですので、グレースだろうが、キュートだろうが、着物や浴衣にNGを出す必要はないんですよ。
先ほど、似合うデザインの着物や浴衣を探せばいい、と書きましたが、ここで大事なことをもうひとつ。
それは「着こなし」です。
実のところ、同じデザインの着物であっても、少し着方を変えるだけでも似合う度合いが変わります。
例えば――同じ着物でも、帯で一工夫。
帯がグレースに似合いそうな正統派のお太鼓だったのなら、変化のある変わり結びにすれば、ファッショナブルやキュートにだって似合うものに変化します。
他にも半襟の色選びで工夫できます。
グレースやナチュラルは、自分のパーソナルカラーの中の白や薄めの色を持ってきて着物とグレデーションにすると似合いますし、他のタイプは着物の補色などを(当然、自分のパーソナルカラー内から)選ぶようにする、といった具合です。
他にも工夫できるところはありますが、以上のように、細かいところの着こなしの変化で同じ着物を違うパーソナルデザイン・タイプの人が着ることだってできるんですね。
(もちろん、これは着物だけの話ではなく、服装全般に通じる話でもありますよ)
ということで、どのパーソナルデザイン・タイプの人も、自分に似合う着物や浴衣を選んで、和装も楽しんでみてくださいね。
今回はここまで。
それではまた――。
→ 公式サイト内「よくあるご質問 (Q&A)」ページ
■ その他のQ&A
Q:パーソナルデザイン診断で、違うタイプを消していった順番の意味を教えてください
Q:パーソナルデザイン診断結果、メインとサブの2タイプが相反する個性のものだったら、どうすれば?
Q:「診断の日にたまたま着ていった服の雰囲気で、診断結果が左右されるようなことはありませんか?」
(他の記事でもさまざまなご質問にお答えしていますので、他の過去記事にも目を通されてみてください)
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