「隠れロマンス」談いろいろ【3】

今回は「ロマンス」タイプがイヤ、という人には前回まで解説したものの他にも理由がある、という話です。

「ナチュラル」に憧れる「ロマンス」さんたち

これは近年の日本人全般に言えることかもしれないのですが、多くの人が「ナチュラル」タイプに憧(あこが)れる傾向があります。

多くの人が思い浮かべる「ナチュラル」のイメージって、
「自然体」で「カジュアル」で「さわやか」で
――というところでしょうか。

これは「かっこいい」というイメージに通じるものでもあるんですよね。

そこに憧れるというのは、よくわかります。
特に「自然体」で「かっこよく」、ステキでいられるなら、良いですよね。

そんな女性たちの考えをなぞるかのように、日本のドラマなどでは女性の役は、「ナチュラル」タイプのキャラクターが多いんですよ。

「上品さ」とか「色気」とか「かわいらしさ」とかよりも、「自然」な感じで思ったことを口にするタイプのキャラクターだらけ、と言ってもいいぐらい。

当然ですが、そんな役を「ナチュラル」タイプの女優が演じれば、とてもステキで視聴率も高くなります。

たとえば、松嶋菜々子さんや篠原涼子さん、などです。
全盛期の山口智子さんも「ナチュラル」そのまんまで大人気でしたね。

(男相手に啖呵を切る『ファッショナブル』の役もそこそこありますけど、やはり「かっこいい」のが共通点ですね)

「ナチュラル」志向では色気が吹き飛ぶ「ロマンス」タイプ

みんな、「ありのままで」ステキなら、それが一番楽なんですけど、
「ナチュラル」以外の人にとって「ありのままで」は、即、「ファッションの手抜き」
になってしまいます……。

「かっこいい」のではなく「楽をしている」だけに見えてしまうわけです。

とくに、
「ロマンス」タイプは、華やかにして上品なタイプ。
逆に言えば、華やかにしないと上品じゃなくなる、
というわけです。

実際、「ナチュラル」に憧れてカジュアル一辺倒なファッションをして、上品な色気がふきとんでしまった「ロマンス」さんを数多く見てきました。

これでは、自分にはもとから色気なんかない、と思い込む人が出てくるのも仕方のないことです。

とにかく、まずは
他人に憧れるよりも、本当の自分を知ることから始めるのが、
「ロマンス」嫌いの「ロマンス」さんには、もっとも大事なこと

なのかもしれません。


さて――

これまで自分に「ロマンス」なんて無縁だと思っていた受診者さんが、コンサルティングで「ロマンス」と診断されても、何をどうしていいか分からない、という人も多いでしょうね。

次回は、そんな「まさかの『ロマンス』さん」向けに、「ロマンス」を活かす方法をお伝えします。

それではまた――。

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