ということで、「有名人をファッションの参考にするのは『失敗』の元」の続きです。
今回は有名人のファッションを参考にすると危険な理由の2つ――
- 有名人も自分に合った装(よそお)いばかりとは限らない
- あなたの個性は誰のマネでもない世界でひとつだけのもの
このうちの2について解説します。
有名人を参考にしたい、という理由のひとつに、
「有名人にマネた格好を楽しんでみたい」
というものもありますね。
こういう遊びでマネるというのも、ファッションのひとつの楽しみ方ですから、まったく問題ないと思います。
(究極的には『ファッションは似合う物でないといけない』なんてことはない。そう思います)
問題は、有名人のマネをしていればステキになれる――というか、服選びに楽ができる――という考えがある場合は要注意、という話。
そもそもあなたは世界で、オンリーワンの人なんです。
有名人のマネをしても、その人にはなれません。
逆に、その有名人だって、あなたのマネはできないのです。
世界でひとつしかない自分の個性を誰かのマネで「二番煎じ」にしてしまうのは、本当にもったいないことなんですよ。
まして、有名人の写真や映像を見て、マネしようとしても、そもそも写真や映像には手が加わっている場合がほとんど。
例えば、映像の場合は、強い照明やファンデーションのベタ塗りで肌の色を飛ばしていたりします。
似合っていないファッションでも、共演者が無条件で褒めたたえたりもします。前回の記事でのべたように、広告ですからね。
写真の場合は、そもそもCGで処理されるのは当たり前のことです。現実の顔やスタイルが写真や映像と差があることなんて、ざらですね。
そんなメディア上の「普通じゃない状態」の人たちを、「普通の状態」のままでマネると、バランスが悪くなってしまうのも、ご理解いただけるでしょう。
そもそもパーソナルカラーやパーソナルデザインのパーソナルという部分は、
「”あなたの”生まれ持った個性に合うファッション」
という意味です。
”あなたの”個性――
それは”他人の誰か”を参考にしてできあがったものではない、”あなただけ”のもの。
ぜひ、その「世界でひとつだけの個性」に自信を持って、自分の世界を作っていってください。
もちろん、ひとりきりで悩む必要はありません。
何度も何度も言っているように、そこにコンサルタントがいるのですからね。
ところで――
有名人を参考にするのが難しい理由は、こまごまとしたものなら他にもあるわけですが、それについては当ブログのバックナンバーで紹介していますので、そちらも参考にされてみるのも良いでしょう。
1.有名人のパーソナルデザイン紹介はむずかしい?
2.有名人のパーソナルデザイン紹介はむずかしい?【2】
3.有名人のパーソナルデザイン紹介はむずかしい?【3】
4.有名人のパーソナルデザイン紹介はむずかしい?【4】
ということで、今回はここまで。
それではまた――。
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